内科
睡眠障害
睡眠障害を治すために以下のようなことを注意します。
- 定期的に運動する
- 快適で騒音のない睡眠の環境を作る
- 規則正しい食生活をする
- 就寝前に水分を摂あまりらないようにする・・・夜中にトイレに行く頻度を減らす
- 就寝前4時間以降はカフェインの入った飲料を摂らない
- 就寝前の飲酒しない・・・「寝酒」は夜中に目が覚めてしまうことがあります
- 就寝前に喫煙しない・・・ニコチンは精神刺激作用があります
- 寝床での考え事は避ける
以上のような方法でもよくならない場合は睡眠薬を処方することがあります。
睡眠を導入する目的で、作用時間が短いタイプの薬がしばしば用いられます。
【新しいタイプの不眠症治療薬について】
2014年からオレキシン受容体拮抗薬のスボレサントが登場しました。
オレキシンは1998年に日本人が発見した神経伝達物質の1種類で、脳の
視床下部で産生されて覚醒のシステムをつかさどる働きをしています。
スボレキサントはオレキシンの受容体への結合をブロックします。
過剰に働いている覚醒システムを抑制することで脳を覚醒状態から睡眠状態にして眠りをもたらします。
従来の睡眠薬が主に、脳を「寝かしつける」という作用だったのに対し、本来の眠りをもたらす作用の薬だといえます。
現時点ではあまり問題になるような副作用はないようです。
従来の睡眠薬を使っている方でも、この薬に変更することは可能です。