肛門科
肛門からの出血
肛門からの出血がある場合、その原因が何かを確かめることが重要です。
内痔核等肛門の異常が出血の原因であることは多いのですが、直腸を含めた大腸から出血している場合もあります。
大腸から出血する場合、腫瘍、大腸炎、大腸憩室などの原因がありますが、いずれも大腸内視鏡検査等大腸の検査を行わなければ診断できません。
以前勤務医時代、肛門からの肉眼的出血がきっかけで大腸内視鏡検査を行った512例の結果を集計したところ、37例(7.2%)に進行がん、7例(1.4%)に早期がんが発見されました。
自分で「痔からの出血だ」と決めてしまうのは危険です。
一度受診されることをお勧めします。