消化器内科
胆石症
胆のうは肝臓でできた胆汁を溜めて濃縮する臓器ですが、胆のうの中でコレステロールなど胆汁の成分が固まって結石を作る病気です。
症状がなく、健診等でたまたま見つかったものは「無症候性胆石」といって、この状態ならば通常は治療の対象ではありません。
典型的な症状は右上腹部またはみぞおちの激しい痛みで、嘔吐を伴うこともあります。夕食後や深夜に発作が出現することが多いようです。
食後に胆のう内の胆汁を出すため胆のうが収縮します(特に油っこいものを食べた後は激しく収縮します)。この時に結石が胆のうの出口に引っかかって痛みを起こすと考えられています。
結石は大小さまざまでその数も1個から100個以上までいろいろですが、小さい結石が多数ある場合の方が発作を起こしやすいようです。
胆汁の流れが阻害されると胆汁が細菌感染して急性胆のう炎を起こすことがあります。
この場合は痛みだけでなく発熱を伴うことがあります。
診断するには超音波検査(腹部エコー)がもっとも適しています。
治療は手術(腹腔鏡手術)が一般的です。
胆石を溶解する薬もありますが、その効果は限られたものです。