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鉄欠乏性貧血

血液の成分の中の赤血球の数が減ることを貧血といいます(俗にいう脳貧血とは異なります)。
赤血球は吸気の中の酸素を肺から全身の組織に運搬する役目を担っています。
したがって貧血になると、意識が遠くなったり、運動した時に息が苦しくなったりすることがあります。
一方、貧血に慣れてしまった状態では自覚症状がない場合もありますので、健診等で初めて指摘されるケースもみられます。
貧血は様々な原因で起こりますが、最も多くみられるのが鉄欠乏性貧血です。
赤血球の中にはヘモグロビンという酸素と結合する働きのあるたんぱく質が含まれています。
ヘモグロビンには鉄原子が含まれていますので、鉄が不足すると貧血になります。
血液検査で赤血球やヘモグロビンの数値が低下して、ひとつひとつの赤血球の大きさが小さくなります。
血中の鉄(血清鉄)も低下することが多いのですが、これだけで鉄分が欠乏しているとはいえません。鉄は体の中で肝臓、脾臓、骨髄など様々な細胞の中に貯蔵しており、血液の中に存在するのは全体の0.1%にすぎないからです
貯蔵されている鉄の量はフェリチンという物質を測定することによりわかります。

女性の場合、経血よる血液の喪失が多いと鉄欠乏貧血になります。
若年または中年の女性で、「最近階段や坂道を登るときに息が切れる」などの訴えがある場合は鉄欠乏性貧血の可能性があります。
男性や高齢者などの鉄欠乏性貧血の場合は、消化性潰瘍やがんなどの消化管出血による場合がありますので注意が必要です。
便潜血検査や内視鏡検査など胃腸の検査を行う必要があります。

治療の原則は鉄分の補給です。
緑色野菜や肉、レバー、赤身の魚など鉄分の多く含まれる食物を摂ることが勧められます。なお、野菜などに含まれる無機鉄より肉や魚に含まれるヘム鉄の方が消化管からの吸収率が高いといわれています。
サプリメントによる鉄の補給も効果があります。
食物で十分な鉄分が補給できない場合は経口鉄剤を投与します。
鉄分の吸収をよくするためにビタミンCを併用することもあります。
ただし、鉄剤もビタミンCも胃腸障害を起こすことがあるので注意が必要です。

 

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