内科
心不全
心臓は、全身に血液を送るポンプの役割をしています。
心不全は心臓のポンプ機能が低下することにより、息切れやむくみなどが起こる病気です。
心不全の患者数は全国で約120万人ですが、人口の高齢化に伴って年間1-2万人ずつ増加しています。
心不全には次の4つのステージがあります。
・ステージA(心不全の危険因子がある)
高血圧、糖尿病、脂質異常症などがあるものの心不全の症状はない
・ステージB(心不全の前段階)
心肥大、心筋梗塞、狭心症、弁膜症などがあるものの心不全の症状はない
・ステージC(治療が有効な心不全)
心不全を発症し症状があるが治療により回復する
・ステージD(難治性の心不全)
既存の治療が効果なく、心不全の症状が回復しない
ステージAとBは心不全の症状はまだ出ていないものの、発症のリスクが高いケースです。
元の病気の治療をせずに放置して心不全の症状が出現するとステージCになります。
この段階ではまだ治療により回復しますが、多くの人はその後入退院を繰り返します。
少しずつ心臓の機能が低下して、退院しても元の状態に戻らなくなるとステージDです。
このような経過をたどるので、ステージAやBの段階で、高血圧や糖尿病、脂質異常症など、元の病気のコントロールをしっかりすることが重要なわけです。
当院ではステージAおよびBの管理をしています。
ステージC以上で専門医の診察が必要な場合は、循環器専門の医療機関をご紹介しています。