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消化器内科

大腸憩室症

腸の内側の粘膜にできるえくぼ状のくぼみを憩室といいます。
食道や小腸に存在することもありますが、もっとも頻繁にみられるのは大腸の憩室です。

大腸に憩室が存在する状態を大腸憩室症といいます。
大腸の憩室は加齢、繊維の少ない食生活、便秘などが関係してできるといわれています。
便秘症の場合は憩室症にならないように下剤等で便通をコントロールすることが必要です。

通常は複数存在しますが、多くの場合は自覚症状がなく大腸内視鏡検査などの際に見つかります。

大腸は便が主に通る腸ですから、くぼみ上の憩室に糞便が貯留することがあります。
便によって憩室の壁がいたむと炎症=憩室炎を起こします。
症状はその部位を中心とした腹痛や発熱です。
欧米人では約70%が左下腹部痛ですが、わが国を含むアジア人では約75%が右下腹部痛です。
急性虫垂炎でも右下腹部痛を起こしますので、しばしば大腸憩室炎との鑑別を必要とします(その場合はCT等で診断することができます)。
多くの場合は食事を止めて抗菌薬の投与することによりよくなりますが、炎症が進むとその部位に孔が開いて腹膜炎を起こすことがあります。
また、炎症を繰り返すとその部位で大腸の内腔が狭くなることがあります。

多くはありませんが、憩室から出血をすることがあります。
この場合、憩室に接する動脈が切れて大腸の中に出血しますので、腹痛等はないものの比較的大量の下血が認められることがあります。
自然に止まらない場合は内視鏡で止血する必要があります。
特に「血液をサラサラにする薬」を内服している場合、出血のリスクが高くなりますので注意を要します。

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