外科
咬傷
イヌ、ネコ、ヒトに咬まれたことによるキズです。
動物咬傷の80%がイヌによるものです。
イヌ、ネコ、ヒト、いずれの場合も口腔内細菌による感染が問題になります。
受傷直後によく水道水で洗浄することが必要ですが、ネコなど歯牙が細く鋭い場合はキズの奥まで洗うことはできません。
また、イヌは咬む力が強いため組織の挫滅が強く、挫滅した組織の細菌感染の温床となることがあります。特に大型犬による受傷の時は注意を要することがあります。
細菌感染の温床になるため、原則キズの縫合は行いません(キズから出る液体等の出口を確保しておくため)。
細菌感染に対して抗菌薬を処方します。
破傷風予防接種をしていない場合注射することがあります。
なお、日本国内で狂犬病を発症することはありません。