肛門科
肛門周囲膿瘍・痔瘻
肛門周囲に強い痛み、腫れ、発赤などが出現するのが肛門周囲膿瘍です。しばしば高熱を伴いますので、冬季はインフルエンザと間違われることもあります。
肛門の内側から入った細菌が「膿のたまり」を作る病気です。
直ちに皮膚を切開して膿を出す必要があります。
多くの場合はこの処置でよくなります。
痔瘻は肛門周囲の皮膚にできた小さな孔から持続的な膿の排出や腫れを繰り返すもので、通常激しい痛みや発熱はありません。
肛門の内側から外側に細いトンネルが存在し、このトンネル自体も痔瘻といいます。
肛門周囲膿瘍を処置した後、しばしば痔瘻が形成されます。
この場合は病院で痔瘻を切除する必要があります。
放置すると肛門周囲膿瘍が再発したり、痔瘻がより複雑なものになってしまうことがあります。